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冬は歯周病が悪化しやすい?川崎市・小島新田で学ぶ早期介入の重要性
2025.11.28
みなさま、こんにちは
川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院 院長の藤田です。
当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。
目次
- 冬に歯周病が悪化しやすい理由
- 歯周病が気づかれにくい「静かな病気」と呼ばれる理由
- 川崎市・小島新田で増えている歯周病の背景
- 早期介入がなぜ重要なのか
- 冬に自宅でできる歯周病対策
- まとめ
冬に歯周病が悪化しやすい理由
冬になると歯周病が悪くなるケースが増えることは、実際の臨床でもよく見られます。その背景には複数の要因があり、空気の乾燥や気温の低下によって体の免疫力が全体的に落ち込みやすくなることが影響しています。私たちの口の中には常に細菌が存在していますが、健康な状態であれば体の防御力が働き、細菌の増殖を抑えることができます。しかし冬は免疫バランスが乱れ、細菌に対抗する力が弱まりやすいことで歯周病菌が優位になりやすい環境が生まれます。また乾燥によって唾液量が減り、唾液が持つ抗菌作用や自浄作用が十分に働かなくなることも症状悪化につながります。
さらに冬は食生活にも変化が起こりやすく、温かいものや味の濃いものを選びがちになります。結果として糖分や塩分の摂取量が増え、口内の汚れが溜まりやすくなる傾向があります。加えて、寒さによって外出を控えたり、忙しい年末の生活リズムの中でケアが疎かになることも、歯周病の悪化につながる一因です。このように複合的な要素が重なることで、普段は気にならない程度だった歯ぐきの腫れや出血が冬に急に目立つことがあります。冬の時期に違和感を覚える方は、決して珍しくありません。むしろ自然に起こりうることであり、気づいた時点で早めに受診することが大切です。
歯周病が気づかれにくい「静かな病気」と呼ばれる理由
歯周病が広く問題視されているにもかかわらず、進行するまで気づかれにくい背景には、その症状の出方に特徴があります。多くの病気は痛みや不快感によって自覚しやすいものですが、歯周病は初期段階では腫れや出血などのサインがあっても、それが一時的に治まることが多く、本人が「治った」と誤解しやすいのです。実際には細菌による炎症がゆっくりと進行しており、気づいたときには歯を支える骨がすでに大きく溶けてしまっていることも珍しくありません。こうした経過をたどるため、歯周病は“静かに進む病気”と呼ばれています。
また、痛みが出るのは中等度から重度に進んでからで、初期ではほとんど痛みがありません。特に忙しい現代の生活の中では、軽い出血や違和感を「疲れのせい」と捉えて放置してしまうこともあります。歯周病が進行するにつれ、歯ぐきの位置が下がり、歯が長く見えるようになることがありますが、これも年齢のせいと誤解されることが多いサインです。本来は炎症による組織破壊が原因であり、自然な老化とは異なります。さらに口臭が気になり始めるのも中期以降で、家族から指摘されて初めて気づくケースもあります。こうした気づきにくさが積み重なることで、気づけば歯が揺れ始めるなど重い症状が出てしまうことがあります。
川崎市・小島新田で増えている歯周病の背景
地域の生活環境や働き方によって、歯周病の発症リスクが高まることがあります。川崎市・小島新田周辺は工場地帯も近く、交代制勤務や夜勤の方も多くいらっしゃいます。就労環境によって生活リズムが不規則になり、食事のタイミングが安定しないことで口の中が不潔になりやすく、歯周病リスクが高まる傾向があります。また、睡眠不足やストレスは免疫力の低下につながり、歯周病が進行しやすくなります。実際に当院でも、夜勤をされている方が「気づいたら歯ぐきが腫れていた」「以前より口臭が気になる」と相談にいらっしゃることがあります。
さらに都市部では外食の機会が多く、炭水化物中心の食生活になりやすいことも歯周病のリスクを押し上げています。食べた直後の口内は酸性に傾き、細菌が増殖しやすい環境です。間食の回数が多いと常に酸性状態が続き、歯や歯ぐきに負担がかかります。地域特有の生活スタイルに加え、冬の寒さによってケアの優先度が下がり、歯周病の悪化につながるケースもあります。このように、健康な歯を守るためには地域の特徴を踏まえた予防意識が欠かせません。
早期介入がなぜ重要なのか
歯周病が自覚しにくい病気である以上、早期に発見し、早期に介入することが最も重要です。歯周病は進行してしまうと、溶けてしまった骨を元通りに回復させることが難しいため、早い段階で炎症をコントロールすることが歯を守るための最善策となります。初期であれば、歯科医院でのクリーニングや歯石取りで炎症を抑え、セルフケアを整えることで改善が期待できます。しかし中期以降になると、歯周ポケットが深くなり、細菌の巣が形成されるため、通常のブラッシングでは十分なケアができなくなります。
当院では、初期から中等度の段階で正確に診断し、歯科衛生士による専門的な処置を行うことで、進行を抑えることに力を入れています。また、歯周病は再発しやすいため、単に治療するだけでなく、定期的なメンテナンスを継続し、生活習慣の見直しを行うことが重要です。特に冬は悪化しやすい時期のため、年内に一度チェックを受けることで、次の年を健康な口内で迎える準備ができます。症状がない方でも、検査を受けることで安心につながります。
冬に自宅でできる歯周病対策
冬の時期は自宅でのケアを少し工夫するだけで、歯周病を予防する大きな助けになります。まず、お口の乾燥を防ぐために、加湿器の使用やこまめな水分補給が効果的です。唾液は細菌の繁殖を抑える重要な働きを持っており、乾燥によって減ってしまうと口の中が細菌の温床になりやすくなります。また、ブラッシングは毎回丁寧に行うことが大切で、歯ブラシだけで取り切れない部分にはフロスや歯間ブラシを併用すると効果的です。
さらに冬場は睡眠不足やストレスの影響を受けやすいため、規則正しい生活を意識することが歯周病予防につながります。口腔ケアは毎日の積み重ねが重要ですが、完全に汚れを取り除くことは難しいため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが安心にもつながります。特に冬は悪化のサインが出やすい時期で、小さな腫れや出血を放置していると症状が進みやすくなるため、違和感を感じた時点で早めに相談することが大切です。
まとめ
パール歯科医院は、川崎市・小島新田で地域の方々の健康を支えるため、専門的な歯周病ケアと長期的なメンテナンスに力を入れています。担当制で一人ひとりの変化を丁寧に確認し、生活習慣や体調の変化も踏まえてサポートする体制を整えています。早期介入と継続的な予防ケアが、歯を長く守るための最も確実な方法です。冬は悪化しやすい時期だからこそ、今のうちにチェックを受けて健康な口内環境を整えることをおすすめします。
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パール歯科医院
院長 藤田 陽一
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