医院ブログ
入れ歯が合わなくなったらインプラント?
2022.01.22
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
入れ歯が合わなくて食事や会話でお困りの方、
いらっしゃるのではないのでしょうか?
入れ歯でお困りのほとんどの方は、
顎の骨がやせてしまっています。
入れ歯の調整で入れ歯を安定させることが
困難なため、しっかり噛めないまま
我慢して入れ歯を使用していると
言われています。
そこでインプラントを埋め込み、
入れ歯とインプラントを連結し、
入れ歯が動かないように
しっかり安定させることのできる
インプラント治療があります。
このようなインプラントと
義歯を連結したものを
インプラントオーバーデンチャーと呼びます。
このインプラントオーバーデンチャーは、
入れ歯がはずれにくく、
しっかり噛むことができるため、
お食事や会話が快適にできます。
粘膜で入れ歯を支えるには限界があり、
インプラントを用いて入れ歯を支持する事は、
物を噛む能力を向上させるには
最適な治療方法です。
インプラントオーバーデンチャーのメリット
1入れ歯を支える力が大きい。
⇒噛む力が大きくなり、
よく噛めるようになる。
2粘膜の負担を少なくできる。
⇒歯槽骨の吸収をおさえて、
入れ歯が安定する。
3総入れ歯の構造なので
治療計画がシンプルで見た目も悪くない。
⇒治療期間の短縮や治療の確実性が上がる。
審美的な回復ができる。
4構造がシンプルで修理がしやすい。
⇒入れ歯を支えている歯にトラブルがでても入れ歯の修理がしやすい。
5入れ歯の取り外しができるので、残っている歯へのケアがしやすい。
⇒予後に不安がある歯も
保存して治療ができる。
6通常のインプラント治療と比べて、
費用が安価である。
⇒歯の喪失本数が多い場合、
埋め込むインプラントの本数を減らす事が
できるので、結果として安価にできます。
しかしデメリットもあります。
入れ歯を支える力が大きくなり、
噛む力が大きくなることで、
入れ歯が割れやすくなり、
人工歯も消耗しやすくなります。
その対応策として金属のフレームで
入れ歯の補強や、入れ歯の厚みをとるような、
噛み合う大きな力に対しての工夫が
必要になります。
また、粘膜の負担が軽減されることによって、
入れ歯を支える歯や
インプラントに負担がかかるので、
その負担のバランスをとるような
設計などにも工夫が必要になります。
なぜなら、バランスの悪い設計の入れ歯は
動揺や破折につながるからです。
インプラントオーバーデンチャーは、
入れ歯を、健康な歯(歯が残っている場合)と
インプラントで支えるので、
力のバランスを考えて
設計することがなにより大事になります。
そこで、設計は今の状態だけでなく、
将来の変化を予測して行うことが
重要なります。
設計がうまくいかないと、
入れ歯が安定しない状態になり、
結果的に壊れてしまうのも早くなります。
また、上記で言及しました通り、
噛む力が向上するため、
お食事の質なども格段に上がります。
入れ歯を補強していくことを
見越したデザインにすることが
不可欠になってきます。
また、補強するデザインが良くないと、
短期間で壊れてしまう可能性も高まります。
噛む力のバランスを考慮した設計と
入れ歯の補強を見据えた
デザインにすることにより、
安定したよく噛める
インプラントオーバーデンチャーが
生かされるのです。
次回はオーバーデンチャーの種類などを
ご紹介いたしますね。