医院ブログ
歯の表面の白い濁りってなに?
2021.09.04
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
歯の表面に、白い斑点や
帯状のものがみられることが時々あります。
特に前歯に出ると気になってしまいますよね?
その斑点は歯ブラシで磨いても落ちなく、
心配される方も多いと思います。
この白い斑点は一体
どのようなものなのでしょう?
この白い斑点は
『ホワイトスポット』よばれていて、
初期の虫歯が原因で
発生すると言われています。
歯の表面にあるエナメル質は本来、
透明感があるものですが、
虫歯が生み出す酸によって歯が弱くなり、
歯が白く濁ってしまうのです。
また、遺伝的なものや、
幼少期に受けた外傷、
フッ素濃度の高い飲食物の過剰摂取が
原因とも言われているので、
白い斑点があるから必ずしも
初期の虫歯という訳ではないようです。
ではその治療法は?
虫歯が原因でできる歯の溶け出しであれば
フッ素を塗布し、
歯の質の強化をうながすことや、
歯科医院でクリーニングを受けることで
治すことができます。
また、軽度であればホワイトスポットに
審美歯科の一つであるホワイトニングを行い、
目立たなくする事などもできます。
完全に見た目を回復させるには
歯の表面を一層削って、
ラミネートべニアという
セラミックの薄い素材を貼り付ける
治療法があります。
(つけ爪のような感覚です。)
ラミネートべニアはセラミックのため
素材自体の変色はなく、
歯の色調や形も整える事が出来ます。
審美性を求めるのであれば
ラミネートべニアなどをお勧めします。
では予防方法は?
エナメル質が白濁するには、
歯の表面が酸性になることが原因です。
これは虫歯ができるメカニズムと同じです。
そのため虫歯と同じような予防が
必要になってきます。
1、しっかりと歯磨きをする。
(特に就寝前はよく磨いて、
その後食べないようにする。)
2、フッ素が配合された歯磨き粉などを使う。
(フッ素は歯を強化する)
3、間食を控えたりなどの食生活の見直し。
(お口の中が汚れている時間帯を
なるべく少なくしましょう)
上記でご説明した通り、
ホワイトスポットの原因は
虫歯以外のことでもいくつかあるので、
ホワイトスポットが必ずしも虫歯になる
という訳ではないのです。
しっかり歯を磨き続けているのに
白い斑点がなくならないという場合は
虫歯ではない可能性があります。
ただ、その原因を自分でご判断なさるよりも、
できればかかりつけの歯科医院で
診察してもらうのが良いでしょう。
早めに対処して不安や
見た目の改善につながれば
良いと思います。
気になることがございましたら、
ご気軽にご相談くださいね。